お酒の仕事をしていると神事に関わることが、まま、あります。
神事の際に、収穫した米や餅、季節の野菜果物や魚介類(神饌)を収穫の感謝や日ごろの御礼として、神様に供物としておささげします。奉納とか奉献と呼ばれます。
お酒をお納めすること(献酒とよばれることも)も多いです。そういった意味で、お酒は、自然や神様とともにあるものだということが実感できます。
神霊がお召し上がりになった後はそれらをさげ、おささげした者どうしでありがたくいただきます。神おささげしたものをいただくことにより、神との結びつきを感じ、神と同化し、神のご加護をいただくわけです。

これを「直会(なおらい)」といいます。

語源は「直り合い」で、ハレの神事から平常に戻る=直るという意味から発生したとのことですが、他にも様々な由来があるようです。
ま、つまり、この直会、ぐっと平たく書けば、神様と一緒に飲食する、いわゆる神様と一緒にたのしむ宴会ともいえるのです。神様と一献なんて、オツですよね。

神社本庁には正式な作法が定められているようですが、全国各地の祭事には独自のやり方もたくさんあるようです。供物も季節の食材やその土地ならではの食材がありますし、下げた食材をその土地ならではの料理法で饗すので、いわばそれらが「郷土料理」となっていることも多いようです。
季節の食材をその土地の流儀で調理し、そのうえその土地で生まれた酒を飲むなんて、これぞ本当のマリアージュ、これがテロワールを感じることだと思えませんか。(テロワールとは、フランス語で風土を表す言葉。土地や土壌からくる特長、気候、気象の特徴、その土地の農作業に関わる風習、その土地にある人々の暮らしまでも含めています)

神社などにお参りに行くことはあっても、神様と一献かわすなんて、実はあまり体験できません。それも由緒正しき神様となるとこれは希少な機会でしょう。
私どもSAKE女の会では、江戸東京の総鎮守、神田明神様にて「直会」体験を行います。もちろん、飲み食いだけではなく、きちんと参拝をいたしますよ。ご興味お持ちの方、ぜひ、ご一緒に「神様と宴会」、じゃなく、参拝と直会を体験しませんか? 参加はどなたでもOK。神に感謝し、神とお酒を通じて交わりたいと願う方なら、ぜひ、この機会にご参加くしてみてください。

詳細はこちら。

直会後のイベント『大江戸東京 粋な酒祭り』もぜひご参加ください。

 

 

 

 

 

 

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2018年6月19日
友田晶子 Akiko Toimoda
ソムリエ/
トータル飲料コンサルタント
(ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルなどお酒と食に関する専門家)

米どころ酒どころ福井県に生まれる。
現在、業界20年以上のキャリアと女性らしい感性を活かし、酒と食に関する一般向けセミナー、イベントの企画・開催、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティングを行っている。 A native of Fukui Prefecture, Tomoda is a "Total Alcoholic Beverage Consultant and qualified Sommelier, Sake Sommelier, Shochu Advisor, Wine Advisor, Bergen Beer Technical Advisor and Cheese Professional. In 1990, she set up her own company, Alcoholic Beverage Consulting Co., Ltd. A sought-after presenter on the lecture circuit, Tomoda acts as a consultant for importers retailers, hotels, Japanese inns and establishments that serve alcoholic beverages. She is also a popular essayist.