〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

ワイン選び、まずは、メイン料理に合わせることを考えよう

2016.03.07

 

ワインと料理を合わせる黄金ルールはこちらで説明しましたが、レストランで、あまりにも料理とワインの相性ばかりを気にしていると、料理の美味しさや心地いいサービス、素敵な雰囲気、場合によっては景色や眺めを楽しめなくなってしまいます。
マナーもルールもあまりがちがちに考えるのは本末転倒。レストランでの本来の目的は、美味しい料理とワインを楽しみながら、同席の人と語らい、時間を共有すること。緊張して味もわからない、話も思うようにできなかったのでは意味がありません。ワイン選びもなんだか面倒で億劫と思われてしまってはもったいないことです。

ワインを選ぶときには、まずは、メインの料理のことだけを考えてみるのがどうでしょう。そもそもレストランで食べる料理は、メインの料理を目指していくわけです。前菜やお口直しや、チーズやデザート類は、ある意味つけたしと考えてもOK。だから、ワイン選びはメインの料理に合わせることを考え、まずはそこに集中してみましょう。

 

 

 

ちなみにこちらのコラムでご紹介した「仔牛のフリカッセ」。
これにはどんなワインを合わせたらいいでしょう。
教科書的に言えば、ややコクと深みのある白ワイン、たとえば、ピュリニ・モンラッシェ、アルザス・ピノ・グリ、コート・デュ・ローヌ・ブラン、ボルドー・ブランのやや重いタイプなどでしょうか。白い色合いの料理なので、色合わせルールどおり白ワインがいいでしょう。
また、肉料理でありクリームやバター、小麦のコクがプラスされているので、やや重めのコクを持つ白がバランスよく楽しめそうです。少し甘味のあるシャンパーニュもいいかもしれません。クリーミーな泡がフリカッセのクリーミーさと相乗効果を楽しませてくれます。友田好みは、ロワールの白。たとえば、柔らかくて練れた味わいのちょっと熟成したヴーヴレーなど素敵です。

 

 

 

 

「鴨のコンフィ」はどうでしょう。
この料理はフランス南西地区の郷土料理。同じ地域のワインとすれば、カオールやマディランなどタンニンの存在感がある、色も味わいも濃い赤です。脂漬けの料理ですし凝縮した鴨の味わいにバランスをとるならこれくらいがいいのでしょう。
が、友田好みはちょっと違います。
タンニンがもっと優しい、ブルゴーニュ南部のやや軽めでスパイシーな赤、もしくは、コート・デュ・ローヌの軽めの赤、またはプロヴァンスのバンドール赤がぐっと好みです。日本で出される鴨のコンフィはフランスのものより軽快な味です。あまりにも重いワインは舌が疲れてしまう気がします。カリッとした皮と軽やかなハーモニーを楽しみたい時にはお勧めです。

さて、もちろんこれらはあくまでも例。皆さんのお好みはさてどんなワインでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワインのボトル写真はアサヒビールHPからお借りしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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