〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

我が家へのおもてなし ホスト編

2016.06.02

 

今月は、ご自宅へお客様をお招きするときのおもてなしポイントを見ていきましょう。

我が家なんてとてもお客様をお招きなんてできないなどと思わないでください。
ご自宅がたとえバルコニー付きのシャトーでなくても、ガーデニングができるほどの庭でなくても、お抱えのシェフや執事がいなくても、縁側前に蹲やお隣の部屋に水屋がなくても、あ、ちょっと大げさでしたか・・・、ま、ごく一般的なお家やマンションやアパートでも、お客様をおもてなしすることはもちろん可能です。おもてなしのホスト役などと書くと、先に書いたようななにか豪勢な洋館やお香をたいたお茶室などを想像してしまいますが、なぁに、おもてなしは「箱」ではありません。お招きする気持ちがまずは大切なのです。
ここでは、まずは、我が家へおもてなしする心構えを考えてみたいと思います。

 

自宅にお客様をお呼びする。
理由は様々です。
お世話になってる上司や先輩をお招きする、親戚をご招待する、ママ友を数組お呼びする、気の置けない飲み仲間が集まる、恋人を呼びディナーをともにする、ご町内の会合で場所をお貸しし簡単な食事を出すなどもあるかもしれません。
自宅に人を呼び、飲み物や食事を提供するのは、すべておもてなしになります。どんなにその時間が短くても、そのための準備は必要ですし、ときに面倒で億劫になることもありますが、よく言われる「人を呼ぶことは家を掃除することにもつながる」と、コレを思い出しましょう。お招きのために家をきれいにすることは、我が家を客観的に見るいいチャンスですし、こんなこともない限り部屋の掃除などしなかった、お客さんを呼んでよかったということも実はよくあるのです。

 

次にそのお招きの目的を考えます。
日頃の感謝を伝えるのか、仲間の友好を深めるのか、情報交換なのか、外で話せないことを隠密に話し合うためか(スパイか)。それによって、準備の仕方も変わります。
たとえば、感謝のおもてなしなら、ゲストの好みをきちんと調べてそれに即した食事や飲み物を用意したいもの。豪華でなくとも(豪華もいいですけれどネ)心のこもった準備が最適ですし、カトラリーや酒器もできれば上質のものを用意したい。
友人や仲間の集まりならば、負担はできるだけ公平に。料理や飲み物を持ち寄るなどの工夫も生かされます。
子供が一緒ならばカジュアル食器や彩り鮮やかなプラスチックや紙製の食器類もいいでしょう。お集まりの目的によってはお酒の量を調節も必要ですし、人数がたくさん集まる時は、好き嫌いやアレルギーをある程度想定して(前もって分かればなおよし)、料理やおつまみの種類を用意するなどの気配りなど喜ばれます。
また、どのおもてなしや集まりも自宅らしい「温かい料理」や「温かい飲み物」を1~3品用意したいもの。ゲストにとって温かいものはまさに出来立て(淹れ立て)感があり、ご自宅での料理(飲み物)らしくどこかホッとさせてくれる安心感があります。
ただ、無理は禁物。無理にお招きしても不思議なことにそれはゲストに伝わります。場合によってはデリバリーでピザを取るなどもありです(お寿司や鰻の出前はお客様への定番でもありますが)。デリバリーでもお招きの心を伝える手段があります。それらのポイントをおいおいご紹介していきましょう。

 

 

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