〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

おもてなしの際に気を配りたい「お箸」と「箸置き」について

2016.06.20

 

お箸。
あなたはどんなお箸を使っていますか?
若い人で独身の人など、自分の家に箸がないという人がいると聞きます。コンビニでもお弁当屋さんでも、お箸、くれますもんね。
でも自分の手にしっくりくるお箸というのはいいですよ。自分の指先のように繊細に使いこなせるお箸で食べると、不思議においしく感じます。唇に当たる感じとか料理を口に運ぶ感じがお箸によって微妙に変わります。お箸は指先であり、また、唇や舌でもあるのです。

おもてなしでお客様をお招きするとき、お箸、気になります。
いつも使っているものでは気が引けるし、新しいお箸をそのために用意するのもちょっと大変。通常の割箸ではイマイチだし、さてどうしようか、と。
逆に、お招きいただいたときも気になります。まっさらのお箸だと私のためにと恐縮するし、新しくないと正直誰の?誰が使ってたもの?と思っちゃう。もちろんきれいに洗ってあることはわかりますが、口をつけるものだからやはり微妙に気になるものなのです。飲食店でのお箸もちょっと気になることがありますし。

 

おもてなしの際のお箸、おすすめは贅沢感がある割箸がいいのではないかと思います。
割箸には断面が八角の「元禄箸」、持ち手側が斜めにカットされた「天削箸」、真ん中が太く橋が細い「利休箸」などが高級感もあり使い勝手もよくお勧めでしょう。個人的には、「竹割箸」や「丸箸」など丸いお箸はお勧めしません。テーブル上でコロコロ転がって気になりますし、落ち着かないからです。長さもある程度あったほうがさらに高級感があります。箸袋の色を変えたり、箸袋に小さくお名前を書いて、お客様同士が取り違えないようにして差し上げるのもかわいい気配りになります。

また、お箸は必ず余分に用意したいもの。誰のものかわからなくなったり、料理の取り箸に使ってしまったりしますから。料理が変わったらお箸を変えるなんて、贅沢感を演出できますし、ご飯などお箸にくっつきやすい時には、前もって洗って湿らせておくのも心憎い準備です。はい、これ、かの千利休さんが御もてなしの心として用いた手法です。

 

さらに箸置きがあると食卓が華やかになります。
もちろん、箸置きは箸が転がらないように置くものですが、季節感のあるものやお集まりのテーマに沿ったものを用意すると、ぐっと気分も盛り上がります。ただ、あまり小ぶりなものやデザイン優先の箸置きは困りものです。用意した人の思いがこもっているのはいいのですが、箸置きの意味をなさいないものはNGです。かわいさ優先だと箸がちゃんと置けません。ある程度の大きさがあること、きちんと箸先が乗るものを準備したいです。好みはあると思いますが、丸いものより細長いもの、平らなものより少しくぼみがあるものがいいでしょうし、他の人と間違わないように、ひとりひとりサイズやデザインを変えるのもちょっとした気配りになるでしょう。
また当たり前ですが、前もってきれいに隅々まで洗っておきましょう。お箸がきれいでも箸置きが汚いとがっかりですし、お客様に最も近い食器となるので、手に取ることも多いもの。お客様にはしっかり見られているということをお忘れなく。

 

 

 

 

 

 

 

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