〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

森で飲むなら、森の蒸留所生まれのウイスキーですが、くまさんにご注意

2016.08.26

 

「森」といって連想するのは、やはり「くまさん」でしょうか。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長や今ならSMAPの初期メンバーを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。「ビル」とか「美術館」を思い浮かべる方は東京在住も長いに違いありません。ここでご紹介するのは、夏の避暑地としての「森」です。海、高原、川、とくれば、やはり「森」を忘れてはいけないのです。

ところで、「森」と「林」はどう違うのかご存知でしょうか?
木の数が違うから・・・などというお答えではまったくもってNGです。
答えは、「森」は人間の手が入っていない自然にできたもの、「林」は人間の手が入った人工的なもの、なのだそうです。「森」は「盛り」に通じ、木々が自然に盛り上がって形成された場所で、「林」は「生やす」に通じ、人間が造成した場所という語源があるようです。それゆえに「林」は人の生活により近く、「森」は神聖なものというイメージが持たれます。だから、「鎮守の森」はあっても「鎮守の林」はないのですね。ということならば、夏の避暑は「林」ではなくて「森」で決定です。

 

森に出かけて飲みたいお酒は・・・。これは、ずばり、ウイスキーでしょう。
森がもつ冷気と湿度がウイスキーをおいしくしてくれるからです。ウイスキーの熟成樽も、森で生まれたオークから造られます。樽自身も生まれ故郷に置かれてこそ安心して真価を発揮するのかもしれません。森とウイスキーは切っても切れない関係にあるのです。世界に誇るべきジャパニーズ・ウイスキーにも「森の蒸留所」と名付けられた場所で生み出される銘柄があります。ニッカウヰスキーの宮城狭とサントリーウイスキーの白州です。香りがかち上り、まるで森の中で深呼吸しているような気分になります。

一杯目は、ソーダで割ってハイボールで。キラキラと輝くグラスは、森の木の木漏れ日のように見えます。
二杯目は、小川の水で割ってトゥワイスアップ。きれいな森でしか飲めない贅沢です。
三杯目は、ストレートで。
グラスやボトルやソーダを持っていくのは面倒ならば、ストレートをスキットル(小ぶりの携帯用水筒で少し湾曲している)にいれて、ジーンズの後ろポケットに突っ込んで下さい。だんだんとワイルドになってきました。とすれば、同じウイスキーでもバーボンになりますね。おつまみは、ビーフジャーキーでしょうか。

夕暮れには夏とはいえひんやりしますから、ここからはホットウィスキーで。入れ物はマグカップですよね。ウイスキーとお湯を半々に割り、香りとともに楽しみます。割り方次第で女性にもおいしく飲めますし、紅茶割りなどもおすすめです。チョコレートやハニークッキー、スモークチーズなど携帯に楽なおつまみに合うのもうれしです。森に大きな荷物は不似合いですから。

でも、あまり甘いものは要注意です。森ではハチミツが大好きなくまさんに出会ってしまうかもしれないですから。お気をつけあそばせ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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