〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

旅の醍醐味、旅館の食事とお酒。でも、あのぬるい梅酒、いりますか?

2016.09.03

 

秋の行楽シーズン。
旅する季節ですねぇ。
旅の楽しみはやっぱり「食とお酒」。海外からの旅行者も「和食が食べたい」「日本酒・焼酎が飲みたい」と食とお酒に期待値最大で訪日されます。
旅での食とお酒のシーンはいろいろありますが、なんといっても旅館、特に温泉旅館での食事とお酒は、これもう、たまりません。
今月は、旅館でのお酒の楽しみを考えていきます。旅館にチェックインするところからシュミレーションで見ていきましょう。

 

 

女将オリジナルのウエルカムドリンク

「●●●●●御一行様」。
大型旅館や昔ながらの旅館だと、入り口には、自分の名前や会社や団体の名前が大きく書かれていることがあります。これ、ベタですが、なんだか妙にうれしいんですよねぇ。歓迎されてる感満載です。
玄関を入ると履き物を脱ぎ、スリッパに履き替えます。老舗名旅館では、このときに足のサイズを推測し、お客様がお部屋に入る前に、その人にぴったりの足袋をセットするといいます。すごいですね。
さて、ロビーラウンジのソファに腰かけながらのチェックイン。そこで出てくるのは、ウエルカムドリンクです。昔はお茶が決まりでした。夏なら麦茶。冬なら温かい昆布茶。点て立てのお抹茶が出てくることもありました。
最近はオリジナル・ウエルカム・ドリンクが出てきます。それも女将オリジナルだったりします。たとえば、もぎたて果肉入り桃ジュースとかヘルシー赤シソジュースとか先代女将秘伝の梅ジュースとか完熟ゆずジュースのソーダ割りとか。いいですねぇ。その土地の特産品を使った新鮮なジュースです。
旅館に入った瞬間はきっと喉が渇いているはず。喉の渇きと疲れを癒すウエルカムドリンクはうれしいものです。しかし、ここでアルコールが出てくることはまずありません。もう少しの我慢です。

お部屋に入ります。
お風呂好きの方なら、早速浴衣に着替えお風呂に直行。おおっと待ってください。ここでは一杯のお水かお茶を飲みましょう。お風呂では汗をかきますからお風呂前の水分補給は大切です。ゆっくりお風呂を楽しむならなおさらです。もちろんお風呂前のアルコールもNG。

 

冷えていてこそおいしい食前の梅酒・果実酒

さてお風呂から上がりました。待っていましたこの瞬間。夏なら旅の疲れと汗を流し、冬なら凍えた体を温めて、温泉で体をしっかり清めたあとは、ハイ、ビールです。ビールが待っています。お待たせしましたっ。温泉に入った後のビールほどおいしいものはありません。生きててよかった、神様ありがとうと思える瞬間です。

しかし、ここで問題が。
食卓を見るといくつかの料理とともに「食前酒」が小ぶりのグラスに入って鎮座ましましています。
中身はたいてい梅酒などの果実酒です。これ、実に困るのです。
梅酒や果実酒はいいのですが、料理とともに早くから食卓に並べられているのでどうにも生ぬるいのです。果実酒は冷たくてこそおいしいお酒です。食前酒とするならなおのこと。そのうえ、もうビール飲んじゃってます。ビールの後にぬるい果実酒は決しておいしくはありません。せっかくご用意いただいてもどうにも持て余してしまうのです。
旅館の関係者様、これ、どうにかしていただきたい。杓子定規に食前酒を食卓に並べる必要は全くありません。もしどうしても出したいときには、お客様が席に着いたタイミングで、冷たいもの、オンザロック、ソーダ割りにしたものを出してください。手間がかかるなら、別料金でメニューに載せてもいいと思います。おいしい価値のあるものならお客様は飲んでくださいます。
食前酒は食欲増進の効果を与えてくれます。お宿からの心使い、活用されなければ意味がありません。

さて、次回は旅館の料理と楽しむおいしいお酒の選び方をお伝えしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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