〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

旅館のバイキングディナー、お酒のおいしい&斬新な選び方

2016.09.17

 

最近、大型低価格温泉旅館が全国各地に増加していいます。
あ、ここ、昔、高級な宿だったなぁと思われる建物も、大型チェーン温泉グループの看板が掲げられていたりして驚くことがあります。
こういった旅館の夕食はおおむねバイキング。低価格旅館だけに、大量仕入れの素材だったり、味わいに奥深さがなかったりはするかもしれませんが、お仕着せの会席料理ではなく、好きなものを選んで食べられるのは、ある意味楽だし楽しいものです。
もちろん、格安旅館だけではなく、バイキング料理が売りという温泉旅館もあります。ずらり並んだ料理は圧巻で、旅に来たなぁと思える瞬間ですよね。
バイキングをより楽しみながら、お酒もきっちり満喫しちゃう方法を考えてみましょ。

 

軽いものから重いものへ、ご飯ものは最後に

バイキングの基本は、和洋中に関わらず通常のフルコースの流れに沿って、料理を選び食べることです。
その理由は、フルコースの流れは、軽いものから重いもの、さらには甘いものとなっており、この順番で食べることによって、味覚生理的に無理なく美味しく食べることができるから。
前菜は軽めの味わいで食欲増進効果があり、途中の汁物や椀物でのどや胃を潤し、魚介で軽快なメイン料理、肉系でしっかりボリュームあるメイン料理を楽しみます。最後にお腹の具合と相談しながらご飯もの、パスタや麺をいただきます。その後にチーズやデザートで〆る。これが一般的な流れです。
最初からパスタをどかっといってしまうとせっかくの色とりどりの前菜を楽しめません。最初からチョコレートケーキを食べてしまうと繊細な魚料理の味が分からなくなってしまいます。お肉の後にお魚では味が分かりにくいし、脂っこくスパイのきいた料理もできれば最後のほうがいいでしょう。せっかくのバイキング、あれこれ少しづつ食べるのが妙味というものですからね。

 

お酒はどんな順番で飲む?

まずは、前菜。飲み物はビールやハイボールやスパークリングワインを。泡のある冷たい飲み物はお風呂上がりの乾いた喉にしみわたります。梅酒や果実酒のソーダ割りやレモンサワーもぴったりです。かりっと揚がった小ぶりの天ぷらなども最初のおつまみとしてお勧めです。
続いて、御造り。ここはやっぱり日本酒でしょう。まずは冷酒。オンザロックでもいいですね。できれば吟醸系のフルーティーなものを。
山盛りの茹でガニが人気の旅館もあります。しかし、ほら、カニは、口数が少なくなるのと同時に飲み物を飲む暇がないのですねぇ。でも、酸味のある白ワインが意外におすすめです。カニの繊細な甘みを引き出してくれますよ。
焼き魚や煮物、おでんにはお燗酒。焦らずゆったり楽しみましょう。
お肉料理が人気のバイキングも多いものです。お肉には赤ワインはルネッサンス期から続くワインと料理の黄金ルールですが、ここは日本の温泉。肉料理には焼酎で行ってみましょう。オンザロックではなく、常温のソーダ割り。あまりに冷たい飲み物はせっかくのお肉の脂身を口の中で固めてしまい、滑らかさやとろみを失わせてしまいます。
お肉などボリュームのある料理を食べた後に、お腹と相談しながらお寿司などのご飯もの、麺類、パスタ、雑炊などをいただきます。ここではお酒は一休み。
チーズがあればこのタイミング。もうお腹いっぱいというときに一口食べると消火剤代わりになります。ウイスキーのストレートなどとおいしいものです。さて、デザート。もちろん甘いものだってお酒とともに、です♪チョコレート系なら樽熟した麦焼酎。イチゴのショートケーキなら梅酒(意外にいい相性)、山盛りのフルーツならなんと大吟醸!(ホントです) チーズケーキなら生もと系純米酒!(素敵な相性)料理を控えめにしても試していただきたい斬新な組み合わせなんです。
温泉上がりのバイキングとお酒。思いのほか楽しめそうでしょ。お試しあれです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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