〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

おいしいお酒が飲めるお薦めの温泉地と地酒

2016.09.25

温泉旅館や温泉組合、観光関連の団体様からのご依頼で、地酒の勉強会や売り上げ向上セミナーを開催することが増えてきました。その土地ならでは郷土料理と同じくその土地ならではの地酒の組み合わせを体験することは、旅人の最大の楽しみです。おいしい食とお酒がある温泉地ならば、そのあたりぜひ勉強したいただきたいもの。

ここでは、今まで私がお手伝いしてきた、また個人的に感動した温泉地とその土地の地酒をご紹介しましょう。

 

 

 

 

●福井、芦原温泉+その名も「純米吟醸生貯蔵酒 女将」

まずはわがふるさと福井から。福井を代表する芦原温泉。ここは女将13名が全員「日本酒きき酒師」を取得しています。それはそれは皆さんとても勉強熱心。その理由は、世界に誇る越前ガニをはじめとした自慢の料理とともに県内で造られる自慢の地酒がたくさんあり、それをしっかりご紹介したいという熱い思いからです。

現在ある人気の銘柄も楽しめますが、女将たちはなんと自分たちで田植えし稲刈りし、お酒を自ら醸しました。その名も「女将」。純米吟醸の生貯蔵酒で、穏やかで品のある華やかさはまさに女将たちの姿をそのまま表しているよう。滑らかな温泉に入って、ぜひ一献。

 

 

●福井、若狭路+地元産梅酒

海と歴史の地域、福井県若狭地方。若狭地女将会わかさ会は地元名産の梅を使った梅酒を生み出しました。梅酒製造は「エコファームみかた」。甘すぎない梅酒やしっかり高アルコールの梅酒、酸味がぐぐっときいた梅酒、バラの香り漂う梅酒など個性あふれる梅酒を造っているメーカー。合わせる料理は実は鰻。若狭は鰻の名産地なのです。脂ののった鰻と一緒に引き締まった味わいの梅酒、たまりませんよ~。

 

 

●兵庫、香住・但馬地区+香住鶴

兵庫県も日本海に面しています。香住・但馬地区は東は城崎温泉から西は湯村温泉まで大中小の温泉地が点在して温泉テーマパークのような場所。海が目の前の地域ですから、ズワイガニやのど黒など魚介類がおいしい地域です。でも実は世界が憧れる黒毛和牛「但馬牛」の故郷でもあるのです。贅沢ですねぇ。牛肉には赤ワイン・・・もいいのですが、ここは地元の日本酒をおすすめします。全量生酛・山廃造りで、心地いい酸味と旨味のある地酒「香住鶴」。あっさりとしたヒレ肉に和辛子をちょっとつけて生酛か山廃の純米をお燗で。風呂上がりのお燗もいいんですよ。ちなみに、この地域の旅館・ホテルの方は「日本酒ナビゲーター」をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。

 

 

●福島、土湯温泉+人気一

土湯温泉は女将会ではなく若旦那会。ご存知でしたか? フリーペーパー「若旦那図鑑」も出版されメディアも注目しています。それになんといっても福島は地酒王国。若旦那の何名かは「日本酒きき酒師」を持っています。若旦那お薦めの地酒なんて、女性の旅行者にとってはうれしいですよね。近隣の地域の日本酒蔵でおすすめは「人気一」。華やかな香りと軽快な味わいの吟醸酒たちは、女性向きともいえます。冷た~くひやしてどうぞ。

 

 

●福島、磐梯熱海+笹の川

郡山の奥座敷、磐梯熱海。福島のまん真ん中に位置しており、会津各地や人気の大内宿へのアクセスもよく人気です。福島中のお酒を堪能できる贅沢な温泉地ですが、郡山の人気蔵「笹の川」の純米酒は日ごろ日本酒を飲まないという方にもお勧めの軽やかな味わいです。ゆったりと温泉に入り、たっぷりと汗をかいた後、氷を一つ浮かべた純米酒をごくり。おすすめです。日本酒ナビゲーターをお持ちの方もいらっしゃいます。

 

 

●熊本県、人吉温泉+球磨焼酎

一か所くらいは本格焼酎の里をご紹介しておきましょう。球磨焼酎大使としては、ここはやはり熊本の球磨焼酎です。最後の清流「球磨川」のせせらぎを堪能できる人吉温泉。夏ならアユ。香ばしく焼いた鮎にはオンザロックの球磨焼酎。冬ならイノシシ肉。こりっと歯ごたえのある脂身を炭火焼すれば香ばしさ満点。球磨焼酎伝統の飲み方である直燗を体験いただきたい。温泉で温まったからだがさらにぽかぽかとなり、免疫力がぐぐっとアップしますよ。もちろんお肌もつるつるです。

 

 

 

さてさて、あなたの地元の温泉地と地酒も、どんな魅力がありますか? ぜひ、教えてください。

 

 

 

 

 

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