〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

鍋の季節、ワインと一緒に楽しみたいお鍋とは

2016.11.20

 

ボジョレーヌーヴォーが解禁されました。
飲みましたか?
バブル期のハチャメチャブーム以降、ずいぶんとヌーヴォー熱も冷め、一時はヌーヴォーはまずい、ヌーヴォーはダサいとまで言われたことがありました(そんなことないのに)。
最近ワイン通の間では(ワイン通でなくとも、でしょうか)、毎年発表される「今年の出来を説明するキャッチコピー」に突っ込みを入れるのが楽しみ(?)になったともいわれています。だって、毎年「ここ数年で一番いい出来」とか「10年に一度の逸品」とか「過去10年で最高」とか「100年に一度の」とか「1950年以降最高の出来」とか「近年にない良年」とか「記憶に残る素晴らしい年」など、どう考えても無理やりひねり出しているとしか思えないような表現が発表されますからね。あれ、作るほうも大変だと思います、はい。

 

さて、ワインも鍋料理によく合います。ヌーヴォーをはじめどんなワインにどんな鍋が合うのかを見ていきましょう。

実は、ワインはほかのお酒と比べるとさすがに料理との相性はわかりやすいルールがあります。
それは、ワインの色と料理の色を合わせること。それを元に考えるとこんなふうになります。
白ワイン=白っぽい色合いの鍋。
たとえば、湯豆腐、鶏の水炊き、魚介の寄せ鍋、蟹チリ、豚しゃぶ(ゴマダレ)、参鶏湯、タイスキ、チーズフォンデュなど。
赤ワイン=赤っぽい色合いの鍋。
たとえば、牡蠣の土手鍋、魚介のトマト鍋、鶏すき、すき焼き、ブイヤベース(鍋料理と言えるかな)、豆腐チゲ、カムジャタン、火鍋など。どうでしょう。イメージしやすいですよね。

 

白ワインのなかにも比較的スッキリと軽快な味わいのタイプ(ミュスカデ、アルザス・リースリング、マコン、フラスカティ、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン、そのほか比較的お手頃のワイン)から、樽熟して濃厚なタイプ(ピュリニ・モンラッシェ、ムルソー、比較的高価なシャルドネなど)があります。
赤ワインもヌーヴォーのように渋みが少なくフレッシュであっさりしたタイプ(ヌーヴォーのほか、マスカットベーリー、キアンティ、お手頃なピノ・ノワールなど)から、スパイシーなタイプ(コート・デュ・ローヌ、シラーズ、カルメネール、クリュ・ボジョレーなど)、色も濃く渋味もコクもあり重厚なタイプ(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、比較的高価なボルドー、ブルゴーニュ、キアンティ・クラシコ、バローロなど)までいろいろあります。
これも簡単で、軽いワインには軽い味わいの鍋を、重いワインには思いしっかりとした味わいの鍋を持ってくればいいのです。辛味があったりスパイシーな風味ならば、スパイシーな風味のあるワインを合わせればいいというわけです。
ちなみに、トマトソースや唐辛子のきいた鍋、キムチ鍋などは、ロゼワインもよく合います。ほら、色合いがロゼっぽいでしょ。現に、南フランスの魚介料理ブイヤベースには地元のスパイシーなロゼワインを合わせます。

 

意外に簡単な組み合わせ。仲間とわいわい楽しんでみて。

 

 

 

 

 

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