〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

pen「2017年決定版 ソムリエが選ぶおいしい日本酒」、裏話

2017.02.18

 

みなさま、pen日本酒特集号、お手に取っていただきましたでしょうか。まさかの表紙・・・、それもセンター・・・と驚かれたのではないでしょうか。私も驚きましたワ、ほんと。もちろん、発売前にはわかっていましたが、実際雑誌になるとなかなかに複雑な思いですねぇ。

penの日本酒特集はこれで3回目になります。日本酒特集は通称「日本酒ミシュラン」と呼んでいます。中をご覧いただいた方はお分かりかと思いますが、テイスティング審査をして、三ツ星、二つ星、一つ星と星をつけてランキングするからです。

このランキングは実は大事ではありません、あ、大事です、本当に美味しい日本酒を紹介していますから、日本酒選びの指標としていただけるものとして自信をもって掲載しています。

そのほかに知っていただきたいのは、掲載に至るまでの、審査方法です。

大テーマとしては、「飲み手に取って役立つ情報」です。そう「飲み手ファースト」。普通に町で買えて、手ごろな価格で、華やかすぎず、飽きずに飲める、食事に合う、本当に美味しい酒を紹介することいあります。

今回は、地酒専門店や百貨店、スーパー・コンビニなどを周り、150アイテムほどを購入。

それをカテゴリーに分けます。これにはこだわりがありまして、「大吟醸」とか「純米」などの特定名称ではなく、「華やかタイプ」「軽快タイプ」「コクタイプ」「熟成タイプ」の、香味の違いによる部門分けをしました。

そのほかにも審査のこだわりはたくさん詰まっていますが、これは次回に書きましょう。

 

これは、どうしても華やかなタイプが高得点になりやすく、軽快な味わいやどっしりコクのある酒の評価が低くなりがちなコンクールの問題をなくしたかったからです。

さらには、精米歩合40%以下、41~59%、60%~の3カテゴリーに分け、ここをしっかり意識してブラインドテイスティングをしました。これは、他のコンクールは、精米の規定のない純米酒部門に低精米の純米吟醸を投入して高得点を得てしまうということがままあり、純粋に純米酒同士の審査が行えないことがあるからです。

 

しかし、つらかったですねぇ、朝から晩まで100種以上の酒を断ちっぱなしで飲み続けたのですから。今までの2回は、実はニ泊三日の合宿で審査をしていました。ミシュラン同様覆面審査員をお願いし、飲んで飲んで飲みまくっての評価です。

今回は、ぐぐっと集中して丸一日で行いました。

結果は誌面の通り。

いまあらたにランキングを見ると、なるほど~と思えるラインナップになっていると思います。

裏話をすると、いつも飲んでいる銘柄、たとえば、「司牡丹 船中八策」「大七 生もと生もと」「香住鶴 生もと純米」は、ブラインドで飲んでもすぐにわかりました。

 

ここで、誌面のランキングとは違う、友田個人的に評価が高かった銘柄を上げておきましょう。ぜひご参考になさって下さい。

 

●華やかタイプ

「醸し人九平次」「作 恵乃智」「木村式奇跡のお酒 純米 雄町80」「蓬莱泉 可 特別純米 箱無」「賀茂鶴 純米大吟醸 大吟峰」「喜久酔 純米大吟醸」「吉乃川 新酒」

 

●軽快タイプ

「船中八策」「霧の里」「景虎 龍」「一本義 袋吊り純米大吟醸」「松みどり 純米吟醸」

 

●コクタイプ

「大盃 純米」「しんじんはくすい 特別純米」「大七 純米生もと」「東鶴 純米」「常きげん 山廃純米」「泰平 純米吟醸」「香住鶴 生もと純米」(掲載されていません)「くろさわ80」(掲載されていません)

 

●熟成タイプ

「達磨正宗 五年古酒」「老亀 長期熟成 本醸造」「舞美人 純米吟醸古酒」「神亀 純米酒」「天狗舞 文政六年」「The Old Times 1993」「紀伊国屋文左衛門 冬の熟成酒」「純米酒 一生住吉」「八海山 純米吟醸 雪室貯蔵3年」

 

 

 

 

ああ、飲みたくなってきちゃいましたね。

はい、ご安心下さい。三ツ星とともに楽しむディナー会や掲載酒をすべて飲める大試飲会を予定しています。あくまで、予定ですが・・・・。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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