〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

SAKE女ってなに? 「SAKE女の会」発足理由、実は・・・

2017.08.10

『一般社団法人日本のSAKEとWINEを愛する女性の会』(通称:SAKE女の会)が発足して1年がたちました。
「日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、ビールなどなど日本で生まれる酒類とその周辺文化を愛し、時に産地へ旅し、時に学び、その愛情や知識や経験を日々の生活に活かす」ことを目的に始めたのがSAKE女の会です。ひいては、「日本産酒でおもてなしができる女性」をSAKE女と呼ぶと定義しています。男性はそれをサポートしてくれる「SAKE女サポーター」ですし、一緒に楽しむメンバーでもあります。
現在、一般会員様が約700名。賛助会員様が約40社。発足から紆余曲折ありながらも、たくさんの方々に支えられ、SAKE女の船はゆっくりと今前進しています。

 

私がこの会を発足した理由をお伝えします。
私は「トータル飲料コンサルタント」という肩書で仕事をしています。何のことやらわからないといわれることを承知でこのオリジナルの肩書を名乗っています。それは、ん、それどんな仕事?と興味を持ってもらいたいからです。
最初は「ワイン・コーディネーター」でした。「ソムリエ」ではないのかと思われるかもしれませんが、セミナーや講演をし、執筆もする、場合によってはアドバイスしたり、コンサルティングに入ることもある。つまり造り手と飲み手をつなぐありとあらゆることを請け負う業務内容だったので、敢えてワイン・コーディネーターとしたのでした。もちろん、実際にワインを提供するソムリエ業務も経験があります。はい、蝶ネクタイをつけて、ですね。
しかし、日本で働くソムリエならば、いえ、コーディネーターならば日本酒や焼酎のことが分かっていないとお話にならないという想いがありました。日本の國酒を知らないようではお酒のプロとは言えないと感じたのです。お酒をすべて知りたい、取り扱いたいという想いから、ワインだけではない「トータル飲料」と名乗ることにしたのです。コーディネーターから数えれば約30年です。早いものです。

 

実際、私たちの生活は、今日は家で焼酎のロックだけど、明日は先輩と和食で日本酒、週末は仲間とワインでバーベキュー、来月はパーティーでシャンパン、クラフトビール・フェスにも行く、実は最近興味があるのはジャパニーズ・ウイスキー・・・といった生活です。今や日本酒一辺倒、ワインオンリーという人はわずかです。お酒はあまり飲まないという人でさえ、あれこれちょっと試したみたいと言う世の中なのです。お酒はその日の気分や料理とともにさまざまに飲みかえることができます。また、これだけ多様なお酒を、それもかなりの高品質で、そのうえカジュアルに楽しむことができる国は、たぶん日本の他にはないでしょう。これが、今の、日本のお酒と料理の文化なのです。

私は、お酒の仕事をするならば、ワインだけ、日本酒だけ・・・ではなく、日本で楽しめるお酒はすべて知るべき、広めるべき、それが自然なことと考えてきました。さらに、ワインの楽しみ方やマナー、洗練された提供方法や販売手法を、それらが存在しなかった日本酒、焼酎世界にも応用したいと考え、実践もしてきました。おいしいお酒をそれに合う料理やつまみとともに、最高の状態で、ストーリーとともに、飲み手の方の希望を交え、楽しんでいただくのは、まさにおもてなしの心髄といえます。

 

そして。
おもてなしの席には、必ずお酒が存在します。
お酒なしのおもてなしはおもてなしではないとさえ感じます。
はからずも『おもてなし』がキーワードになった東京オリンピック・パラリンピックを目前に、ここでこそ今までの経験を活かしたいと思いました。もちろん私だけではなく、お酒でおもてなしができる人はほかにもたくさんいます。なにもお酒の資格を持っている人だけではなく、お酒を愛している人、ただ好きなだけの人だって、素敵なおもてなしができるのです。プロでもアマでも構わない。お酒でおもてなしができる人をもっと増やしたいと強く思いました。一人では何もできないけれど、お酒を愛する人、お酒でおもてなしができる人が何人か集まれば、きっと何かできる。まだまだ知られていない日本産酒を世界に広めることができる。きっかけはTOKYO2020だ。
それが、このSAKE女の会を作る最初の想いだったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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