格式あるレストランを楽しむ、または接待や記念日で使うというとき、食事の前にはアペリティフ、食後にはディジェスティフを上手に活用したいものです。具体的な銘柄はすでにご紹介しましたので、ここでは、両方に向くカクテルを挙げてみましょう。
食前酒に向くカクテル
酸味があり、炭酸割りなど口当たりがフレッシュで、喉の渇きを潤し、アルコールが比較的低めの飲み物が向きます。
たとえば、
ミモザ(搾りたてのフレッシュオレンジジュース+シャンパーニュ)
ホワイトミモザ(搾りたてのグレープフルーツジュース+シャンパーニュ)
キール(酸味のある白ワイン“アリゴテ”+カシスのリキュール)
キール・ロワイヤル(シャンパーニュ+カシスのリキュール)
キール・カルディナル(ボジョレー+カシスのリキュール)
ジントニック(ジン+トニック)
モスコミュール(ウォトカ+ジンジャーエール+ライム)
ソルティドッグ(ウォトカ+グレープフルーツジュース+塩)
カンパリソーダ(カンパリ+ソーダ)
カンパリオレンジ(カンパリ+オレンジジュース)
モヒート(ラム+ミント+甘味+ソーダ)
ソルクバーノ(友田好みのカクテル!、グレープフルーツジュース+ラム)
パスティス/リカール/ペルノー(アニスリキュールで、水やソーダで割ると白く濁る)
マティーニ(欧米では食前酒に当たりますが、日本人には食前酒としては強すぎますね)
梅酒のソーダ割り
・・・こんなところが代表格。
食後酒に向くカクテル
食後酒は、甘く濃厚で、アルコールも高く、ゆったりと楽しむ飲み物が向きます。
たとえば、
アレキサンダー(ブランデー+生クリーム)
スティンガー(ブランデー+ミント)
グラスホッパー(ペパーミントリキュール+ホワイトカカオリキュール+生クリーム
ブラックルシアン(ウォトカ+コーヒーリキュール)
カルーア・ミルク(コーヒーリキュール+ミルク)
サンブーカ・コン・ムスカ(ハーブリキュールに焙煎珈琲豆を浮かべ、火をつける)
・・・・などなど。
レストランでは注文できないものもありますが、それでも知っておいて損はないカクテルたちです。今からお食事というときに、コーラやオレンジジュース、ましてやコーヒー、紅茶は無粋です。また、食後に店を変えカクテルバーに行ったときには、お酒が弱かったとしても、アペリティフ向きではなく、しっかりディジェスティフ向きのお酒を選べるように(選んで差上げる)したいものです。