〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

友田が伊勢志摩サミット晩餐会をコーディネートするなら・・・。

2016.05.23

 

伊勢志摩サミットが開催されます。
気になるのは晩餐会。乾杯の酒は「作」に決まったと報道がありましたが、その提供方法はさてどのようなものになるのでしょうか。今回のサミットは地酒とともに三重の自慢の食と文化を広く発信する最良の機会になるはず。気になりますねぇ。そこで考えました。
もし、私が晩餐会のコーディネートをするならば、こんな風にしてみようと思います。

 

 

テーマはずばり

〈~MIRAI(未来)~NAORAI(直会)~〉

「御神酒(おみき)をあがらぬ神はない」といわれます。
神都とも呼ばれる伊勢志摩でのサミットには、神事に関わりの深い食材と酒(=御神酒)が必須だと考えます。その神事の行事の一つである「直会(なおらい)」をテーマとし、晩餐会を演出するのです。
つまり、「神霊と結びつき、力をもらい、加護を期待する」晩餐の席=「サミット参加国同士の結びつき、安全、平和、未来への結束と繁栄」を誓う晩餐の席であるという意味合いを持たせるのです。三重、伊勢志摩でなければできないテーマといえるのではないでしょうか。

ちなみに、直会(なおらい)とは、「神事終了後の宴会(打ち上げ)とされるが、本来は神事を構成する行事の一つ。神霊が召し上がったものを頂くことにより、神霊との結びつきを強くし、神霊の力を分けてもらい、その加護を期待する。季節の野菜・魚介類などが神饌として供えられた場合は、それらを調理したものが出される場合が多い。このため神社によっては直会での料理は郷土料理と同一となる。」(出典:Wikipedia)

 

三重、伊勢志摩の自然の神から頂いた品々(=プレミアム食材と地酒)は、まずは伊勢神宮にてのご祈祷を頂戴します。ご祈祷を頂戴した食材と酒は、ワールドクラスの技術を誇るプロ集団が調理します。また、御神酒となった地酒は、直会らしく「長柄の銚子」にて、「女性きき酒師」チームが「酒巫女」となり酒類サービスにあたります。「女性が輝く世界」作りに向けた様々な取組を行う安倍首相のお考えにも即します。もちろん、関係者は全員伊勢神宮のご祈祷を受けます。なにせ直会なのですから。

 

提供するお酒は、たとえば「白酒(しろき)/黒酒(くろき)」=新嘗祭の神官が醸す神に捧げるお酒、「醴酒(れいしゅ=ひとよざけ)」=酒を使って醸す甘酒の一種、清酒(きよさけ)=透き通った酒で、三重県内のお蔵元より伊勢神宮にご献酒される酒・・・などを主に、料理に合ったものをコーディネートして提供します。
もちろん今回乾杯酒に選ばれた「作」も間違いなくラインナップに入ったことでしょう。
食事とお酒の提供の際には「桑名盆」「桑名・松阪萬古焼」「深野紙」「伊勢春慶」「伊勢型紙」などを随所に採用します。すべて伊勢神宮のお膝元、三重県産の素材を使用し、三重の、ひいては日本の誇るべき食と酒とその周辺文化を広く発信するのです。これが未来へつながる直会となります。

ゆえにテーマは〈~MIRAI~NAORAI~〉

 

 

いかがでしょう。すてきな晩餐会の演出だと思うのですが・・・。

 

 

 

 

 

 

写真は伊勢志摩サミット2016HPより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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