〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

お自宅でのおもてなしでも使える“タオルのおしぼり”

2016.06.13

 

前回は、お客様をおもてなしするときに気を付けたい準備について書きました。
今回、あるとうれしいおもてなしグッズについてご紹介しましょう。
お客様がいらして、たぶん一番最初に出される気配りグッズともいえるでしょう。
それは、ずばり「おしぼり」です。
料理屋さんやレストランにいくとおしぼりが出されます。これは、おしぼり文化に慣れている日本人はもとより、おしぼり文化のない外国人の旅行者にもとってもうれしいものといいます。昔、フランス料理店やイタリア料理店にはおしぼりがなかったですが(とあるグランメゾンでおしぼりを頼んだらトーションを濡らしたものを出された)、最近では日本料理以外の店でも出されるようになりましたし、高級店ほど品質のいいタオル地のおしぼりが出されます。うれしいですね。

おしぼりは日本古来のおもてなし文化から生まれたもの。古くは古事記にも「お客様をおもてなしするときの濡れた布」という記載があるように、日本人とおしぼりの付き合いはとっても長いのです。もともとがきれい好きな日本人ですが、湿度が高く汗をかきやすい日本において、今から飲んだり食べたりするというタイミングでおしぼりが出されるのは本当にうれしいものです。

 

ご自宅でのおもてなしの場合も、このおしぼり、ぜひ、利用したいものです。
我が家ではお客様には必ずお出しします。いわゆるおしぼりサイズの小ぶりのタオルを一人3枚くらいは準備しておきます。というのも我が家はおしぼり使用率がとても高いから。はい、福井出身者として「越前ガニ」をお出しすることが多いからです。越前ガニは、両手を使ってむしゃぶりつくのが一番おいしいもの。だからおしぼりが必須なのです。
カニを出さずとも、お客様がいらしたとき、食事のとき、料理が変わる時、食事が終わった時など、おしぼりが活躍するタイミングはたくさんあります。手を洗いたないぁと思っても、ご自宅だと気軽にトイレに行ったり洗面所を使ったり、キッチンで手洗いをさせてなど、ちょっと気が引けて言いにくいものです。おしぼりは、本当に役立つおもてなしグッズなのです。

 

ご自宅でのおしぼりなら、紙製や使い捨てではなく、ちゃんとしたタオルのおしぼりをお出ししたいもの。タオルだと気が引けるとおっしゃるお客様もあるかもしれません。なので、お手頃なものでいいと思います。それを何枚も用意する。汚れたら洗えばいいのです。むしろ紙のおしぼりでゴミがたまるほうが気が引けるというもの。
また、洗い立ての清潔なおしぼりは本当に気持ちがいいです。新品なら前もって洗濯をしてからお出ししましょう。新しいままはかえって使いにくいです。使う直前には温かいお湯でさっと洗い、きれいにたたんだらレンジでチン。これでアツアツのおしぼりになります。また、きれいにたたんだままビニール袋に入れて冷蔵庫に入れておくのもいいですね。夏場に汗をかいていらっしゃったお客様は冷たいおしぼりがうれしいこともあります。

熱いおしぼりがいいか冷たいおしぼりがいいかは個人の好みですが、いずれにしてもおしぼりはお客様にとってうれしい心遣い。ぜひ、上手に利用してください。

 

コラム「熱いおしぼり、冷たいおしぼり、あなたはどっち派?」はこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

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