〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

お呼ばれの手土産、フランス流に冷え冷え飲み頃のシャンパンなんていかが?

2016.07.07

 

今月は、お自宅パーティーに“お呼ばれ”した際の注意点を見てきましょう。
とくに、料理と飲み物についてのマナーや情報を中心にお伝えしていきます。

 

お自宅にお呼ばれ。
気の置けない友人同士の気軽な集まりもあるでしょうし、なにかのお祝いや仕事関係のお集まりなどちょっと気の張るお呼ばれ会もあるでしょう。
いずれにしても、まず、マナー教本には、「お呼ばれした時間の5分ほど遅れていくのが心得」とあります。
なぜでしょうか。
お呼びするほうは準備で忙しいはず。予定時間きっかりにうかがうと、もしかしたらまだ準備が整っていないかもしれません。こちらにその気がなくても追い立てるような感じがしてしまいます。少し余裕をもって、一呼吸置くような意味合いでやや遅れて伺うのがゲスト側の心遣いと、いうわけです。
お自宅パーティーではないですが、ワインバーを経営しているときに、営業時間前からいらっしゃるお客様には少々困らされました。ありがたいけど準備ができない。万全の態勢でお迎えできない心苦しさがありました。お客様は「大丈夫、気にしなくて」と言われますがそうもいきませんよね。
欧米では、5分といわず15分30分遅れなどもよくあることですが、生真面目な日本人としては、ここはちょっと真似できません。30分以上遅れると、なにか事故でもあったのかと心配されてしまいます。15分以上遅れるときには必ず連絡を。

 

手土産は、持っていくべきか。

日本のマナー本には、手土産は鉄則とあります。
本当にそうでしょうか。
ホスト側が準備していたお菓子と被ってしまった、手土産のおつまみ、お客様の中に苦手な方がいた、テーマで準備したコーディネートと合わないお花をいただいた、などなどホスト側や他のお客様に気を使わせる手土産になってしまうことがあります。もちろん、悪気なくです。お土産って難しいものですよねぇ。手土産は、友田的には、必須ではないと思います。それよりも、ちょっとおしゃれしてきてくれる心遣いのほうがお呼びするほうはうれしかったりもします。なにより、誘ってもらってうれしい気持ちを伝えてくれればホストはうれしいものなのです。

 

お酒の持ち寄りは、ホスト、ゲストともにうれしいお土産

手土産のわずらわしさを解消するには、ナニナニを持ってきてなどホストから指示をもらうこと。これ、ありがたいですよね。
とくに助かるのは、飲み物です。ワインでも日本酒でも焼酎でも、最近美味しいと感じたクラフトビールなども楽しそうです。
アルコール以外でも、好みの日本茶やフレッシュハーブティ、彩り鮮やかなハイビスカスティや濃厚なマンゴージュースなども食後に喜ばれます。お茶やジュースなどはホストが準備しているものと被ってもあまり嫌な顔はされません。
そういえば、ワインの持ち寄りパーティーがだいぶ定着してきました。
自分の好みのワインを各自1~2本づつ持参します。高価なワインである必要はありません(もちろん、秘蔵のヴィンテージワインを持っていく!などという人は大歓迎。その日の特等席と称賛が与えられること間違いなし!)。友田式は、「○○さんは白ワイン」「○○さんはロゼワイン」「○○さんは赤ワイン」「すべて3000円以下で」などと細かくお願いするやり方。こうするといろんなワインを楽しめます。そのうえで自分はスパークリングやデザートワイン、食後酒などを用意します。ワインファンの集まりですと、みんな赤ワインを持ってきてしまい赤ばっかりになっちゃうことが実はよくあるので、担当を決めるのがポイントというわけ。
ゲストとして持ち寄りパーティーにうかがううときは、指示がなければ、白かスパークリング、もしくは甘口のデザートワイン(これを持ってくる人はほとんどいない)を持参します。

 

ちなみに、フランスでは、冷え冷えの状態、そう、今飲んでおいしいという温度のシャンパーニュを手土産にするのが粋(フランス流にいえばシック!でしょうか)とされています。
うう~ん、でも、お呼ばれ先の近所で冷たいシャンパンを購入できるか、我が家で冷やしておいたシャンパーニュを冷え冷えのままで持っていけるか、これ実に悩ましいところですね。最近は、持ち運びできるシャンパンクーラーがたくさん発売されていますし、巻くだけで冷たさキープのワイングッズも3000円程度で発売されています。そういったものを利用するのも手です。
が、多少温度が上がってしまったら、ホストにちょっとお手間は取らせてしまいますが、冷蔵庫や氷水で冷やしてもらいましょう。お持たせのシャンパーニュで乾杯なんて、やっぱりうれしいものですからね。ホストもきっと喜んでやってくれるはずです。
ところで、「お持たせ」っていったいなんでしょう。
お土産とは違うのでしょうか。
これはまた次回。

 

 

 

 

 

 

 

 

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