今年は春を飛び越え、すぐに夏になってしまったような気候です。暑いですね。SAKE女の皆さんは暑さに負けず「お酒愛」に熱く燃えています。
さて、暑さを吹き飛ばすには、どんなお酒がいいでしょう。
ポイントは、「爽やか」「おしゃれ」「お手頃価格」の3つ。
とすれば、ここはやっぱりスパークリングワインではないでしょうか。今月は、この三つのポイントを押さえたお勧めのスパークリングワインをご紹介していきましょう。
まずは、フランス産「クレマン」。
フランスはシャンパーニュじゃないかって? はい、その通り。でも、極端に暑いときにシャンパーニュはやや重い。味わいばかりではなくお値段的にも、ですよね。だって、うんと冷やしてぐびぐび飲みたいでしょ。そんな時には「クレマン」です。
シャンパーニュ以外の地域で造られるフランス産スパークリングワインのことで、お手頃な価格にもかかわらず、シャンパーニュと同じ瓶内自二次発酵で生まれる炭酸はきめ細やかで繊細です。シャンパーニュよりはちょっと柔らかめの泡なので、ごくっといきやすいのも夏向きです。
人気の産地は、ブルゴーニュとアルザス。どちらも普通の白ワイン・ロゼワイン・赤ワインの銘醸地ですが、スパークリングも素晴らしいものがあります。
たとえば、ブルゴーニュ、サントネ村の「ドメーヌ・フルーロ・ラローズ」のクレマン・ド・ブルゴーニュ。厳選したピノ・ノワールから造られる、心地いいコクと爽やかさをもった逸品。ブルゴーニュらしい品格のある味わいであるところが、おしゃれ度高しです。
ちなみに、このドメーヌのオーナー夫人は日本人! ブルゴーニュワインや現地見学にご興味お持ちの場合は、ぜひ、直接ご連絡してみて下さいね!
アルザスなら、「ドップ・エ・イリオン」のクレマン・ダルザス。ナチュラルなブドウ栽培とワイン造りを行うワイナリーでパリの三ツ星レストランでも人気です。軽快なコクがあり、魚介のほか鶏肉料理、豚肉料理にもぴったりで、食いしん坊におすすめしたい銘柄です。
はい、シャンパーニュばかりがフランスのスパークリングではありません。ぜひ、クレマンの存在、この機会に知ってください。試して下さい。夏の暑さも心地よく感じられるはずです。