お酒でおもてなしができる人を「SAKE女(サケジョ)」と定義しているSAKE女の会。
なかでも、お酒と食でおもてなしする知識を習得する「料飲おもてなし~SAKE女検定~」認定者の方々が増えています。
今回は、この認定者を対象『料飲おもてなしセミナー」を開催しています。
記念すべき第一回は「甘酒セミナー」をプチリポートします。
600年の歴史を誇る糀屋三左衛門の代表取締役、第二十九代当主、村井裕一郎氏による麹と酒とあま酒セミナーは、麹の歴史、麹の種類、
お酒の作り方、甘酒の市場や種類、驚くべき麹の国内市場の話など、大変に興味深く勉強になるものでした。
その後は、全国の人気の甘酒を11種類テイスティングしました。もちろんブラインドです。
会の様子は、SAKE女HPにもありますが、ここは、友田晶子が印象に残った銘柄と個人的な感想をご紹介しましょう。
糀屋三左衛門の「純米あま酒」と同じく同社の山田錦を使った「純米あま酒」は、個人的な好みとしてはナンバー1。火入れを行わない生酒と同じで、麹の風味が活き、フレッシュで、まだ若く固い果実のような印象でした。要冷蔵なのもよくわかります。
少し酸味が感じられてバランスよくおいしいと思ったのが、福島県の宝来屋本店「糖や食品添加物無使用の濃縮あま酒」。ナチュラルな味わいでおいしく感じました。また水で薄めるので好みの濃度にでいるのもうれしい。
そのほか、大分県の「ぶんご銘醸 糀天然仕込み 酒蔵のあまざけ」、新潟県の「三崎屋醸造 新潟老舗 あまざけ」もそれぞれに自然な味わいで甘すぎずバランスよくおいしく感じました。
驚いたのが、新潟県の人気甘酒「八海山 麹だけでつくったあまさけ」が、かなり甘いこと。清酒の八海山は淡麗辛口水のごとしすっきり軽快さらりとした辛口なのに、これはとても意外でした。麹のみの甘さというところも驚きです。
さらに、スーパーやコンビニでも買いやすい「森永のやさしい米麹 甘酒」、「マルコメ 糀 甘酒」には、食塩が入っていて結構塩味がすること。飲み比べしてわかる体験でした。
飲む点滴といわれ、健康にも美容にもよいと注目される甘酒。国内の市場は2016年で140億円。2017年はすでに半年でそれに追いついているとか。味わい以上に驚きです。
甘酒フィーヴァーが続く中、SAKE女の会では、甘酒をより選びやすくするための商品マトリックスを作ろうと考えています。協力者募集です。まずは、SAKE女検定で幅広いお酒の知識を身につけ認定取得後に、ぜひ、甘酒テイスティングとマトリックス作成にご協力ください。たのし~~ですよ~~。