〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

フルコースの〆に向く、紅茶・ハーブティーとは?

2016.03.18

 

フレンチやイタリアンのフルコース。
デザートを堪能したら、食後酒を楽しみます。お酒を飲まない時や食後酒を飲み終わった後には、お茶やコーヒー、ハーブティをいただきます。これを飲んだら食事も「終了」となるわけです。
最後のコーヒー紅茶タイム、どうも「紅茶」の機会が少ないように思います。苦みや渋みがあるコーヒーは食事中の脂分やデザートの甘さを洗い流してくれる気がしますが、紅茶はもう少し繊細な味わいのイメージのせいか、洗い流す力をあまり感じません。そのうえカフェインが強く、ディナー、つまり夜の食事の最後を締めくくるには少し心配。だから思わず眠りをいざなってくれる体にやさしいハーブティを選びがちという人もいます。お店によってはフレッシュハーブを各種取り揃えるところもあり、そんな時にはどうしてもそちらを選びがちです。
フルコースの最後に紅茶をセレクトする人は、コーヒーが飲めない、ハーブティもちょっと、といういわゆる消去法によって選ばれていることが多いように思えます。また、公式晩餐会はやはりフランス料理になることが多く、フランスは紅茶よりコーヒー文化なので、おのずと最後の〆はコーヒーということが多くなるのでしょう。

 

フルコースの最後のしめくくりに向く紅茶はあるのでしょうか。
紅茶といえば、朝食とともに目覚めの一杯とか、アフタヌーンティに代表される午後のお菓子や軽食とともに摂るイメージが強くあります。
しかし、紅茶にも消化促進の効果があります。たっぷり食べた後の濃い紅茶はフルコースの最後を飾るに意味があります。個人的にお勧めは、しっかり濃厚な味わいを楽しめる「ウヴァ」や「ヌワラエリヤ」、「ニルギリ」などはいかがでしょう。タンニンがあり食後をスッキリとさせてくれます。ただし、カフェインもしっかりありますので、眠る前には控えたほうがいいかもしれません。
ちなみにミルクティーやロイヤルミルクティーはフルコースの〆には向きません。これはコーヒーも同様。とくにカフェオレやカフェラッテは朝の飲み物とされています。もちろんお好みではありますが、食事中に十分な脂肪分を摂っているためここでミルクやクリームはもう必要ないのです。

 

 

フルコースの後に選ぶべきハーブティとは

フレッシュハーブが揃っているお店ならぜひ体験してみましょう。
食後に向くのは、口の中をさっぱり洗ってくれる「レモングラス」や「ミント系」。「ペパーミント」は胃の調子を整えてもくれます。「ジンジャー」や「シナモン」も胃の調子を整えてくれます。人気の「カモミール」は消化促進効果もあり、ストレス軽減効果もあり、十分に口中を洗ってくれますが、濃厚なフレンチやイタリアンの後には少し弱いかもしれません。
「ローズヒップ」や「ハイビスカス」などビタミンCが豊富に含まれ美肌効果がありますが、フルコースの時には繊細ゆえにあまり向かないように思えます。美肌を目指すならば、これら漢方効果のあるハーブティは、時間のある午後などにゆったりと飲む方がきっと効果があるはずです。
しっかりフルコースを際にはそれに向いた締めの飲み物を選びたい、お勧めしたいものです。それがエレガンス、大人のおもてなしです。

 

 

 

 

 

 

 

 

[日本料飲ビジネス研究会]

観光地の宿泊施設・
飲食店・酒販店の皆様へ
料飲おもてなし
売上向上セミナー

これからのポイントは「飲料」です。お酒をはじめとした飲料に、もう少し力を入れれば、必ずや売上が伸びます。お客様の満足度がひろがります。「また行きたい」と思わせることが出来るのです!