〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

気をつけたい「お座敷」でのおもてなし

2016.04.01

 

和食人気で日本人のみならず外国人も和食店でのおもてなしが増えています。

気になるのは、和室のお座敷。

床の間があり、清潔な畳しきのお座敷は気持ちも引き締まり、大変気分のいいものです。それゆえかこのお座敷でのおもてなしが最も正式なスタイルのような印象があります。しかし、外国人はもとより(最近日本人より正座が得意な外国人もいますが)、日本人でも、お座敷で正座をしながらの食事は正直疲れるものです。

 

 

最近は、格式の高い和食店やお宿などのお座敷も椅子席がかなり増えてきました。

以前とある年配者に伺ったことがあります。「年寄りだからお座敷がいいだろうと思われると困る。正座はきつい。掘りごたつも実のところあまり楽ではない。できれば椅子で、それもくるりと回る椅子だと足腰の弱った年配者には一番楽」とのことでした。なるほどと思います。こういったご意見を取り入れるお店や宿が増えてきたのでしょう。

私もあります。地方に講演などで出張に行った際、主催者が講師陣の私たちを食事にお連れくださることがあります。その際は、どうしてもお座敷が多くなります。地方の和食店はまだまだお座敷が多いという事情もありますし、椅子席より格式があり特別というイメージからでしょう。しかし、講演時の服装は細めのスカートスーツのことが多く、お座敷で正座はちょっと落ち着かないということがままあるのです。和食店にお迎えする際ホストは、ゲストにお座敷がいいか椅子がいいかを確認すべきだと思いますし、確認できないときには軽く服装をチェックされるのも必要でしょう。

また、靴を脱ぐのか脱がないのかもできればゲストにお伝えすべきです。外国人の方は、靴を脱ぐことに慣れていないでしょうし、想定していないと思わぬ失敗(靴下に穴とかね…)をお客様にこうむらせてしまいかねません。

 

 

 

 

 

 

 

[日本料飲ビジネス研究会]

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