〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

伊勢志摩サミットで「赤福」は“おみや”になるのか?

2016.05.26

 

伊勢のお土産といえば、真っ先に浮かぶのが「赤福」です。
伊勢、三重はもちろんのこと東海地区や関西のお土産屋さんではいたるところでこの「赤福」を見かけます。淡い桃色の包み紙はとても印象的で遠くからでもすぐに見分けがつきます。伊勢産だと知らないと京都のお土産なのかと思っちゃう人もいるかもしれません。

 

日本人なら誰でも一度は食べたことがある(であろう)超有名な餅菓子です。
正式名称は「赤福餅」。本店は伊勢神宮内宮前のおかげ横丁にあり(というか、おかげ横丁は赤福さんが再建したといっても過言ではないとか)、創業は当時の文献から1707年(宝永四年、この年富士山が噴火し宝永山ができた)と言われています。命名は「赤心慶福(せきしんけいふく)」の言葉から二文字をとって。また「赤いあんこでくるまれた大福なので“赤福”」と説明する人もいます。
赤福餅のあの特有のフォルムは、伊勢神宮神域を流れる五十鈴川のせせらぎをかたったもので、餡子にある三筋の線は清流を、白い餅は川底の小石を表しているのだとか。そう、御餅の美しい形がまた印象的なんですよねぇ。その昔は竹皮で包んだものをお土産としていたらしいですが、現在の折り箱を使いお土産用として発売(出張販売)したのは100年前とか。いずれにしても歴史があります。
お土産には、3個入りパックや「銘々箱」と呼ばれる2個入り、3個入りなど、小分けしたタイプもあり。「甑」とよばれるご贈答タイプもあります。三重を、いえ、日本を代表するお土産お菓子、さて伊勢志摩サミットでのお土産に、はたしてなるのでしょうか。気になることころです。

 

赤福に合うお酒とは?

赤福餅は本店をはじめ、伊勢、鳥羽、二見の各直営店と名古屋の百貨店(2店舗)でたべることができます。その際には「伊勢番茶」がでるようです。赤福に合うように特別ブレンドのお茶とのこと。飲んでみたいなぁと思います。ちなみにお酒を合わせるとしたらどうでしょう。

やっぱりここは日本酒ですね。

餡子と日本酒は実はとてもいい相性です。辛口ではなく甘口で。トロリとした優しい味わいの日本酒が合います。地元の酒となればまずは「伊勢萬」。その名も「おかげさま」という柔らかい味わいの酒はいかがでしょう。同じ産地同士の楽しさがあります。「伊勢の白酒(しろき)」(タカハシ酒造)もおすすめです。爽やかな発泡濁り酒で甘さの相乗効果を楽しめます。また、味わいのバランスがいいのは「鉾杉 伊勢國参り 純米酒」。伊勢神宮 式年遷宮記念ラベルならなおよく合いそうな気がします。

焼酎も見逃せないおいしい組み合わせです。伊勢萬が造る「おかげさま 純米焼酎」は赤福とは意外な相性の良さです。赤福の上品な甘さに米焼酎の滑らかさとすっきりとした後味がきれいに同調します。

赤福にはお茶でしょうと決めつけず、ぜひ、お酒と一緒にお試しください。新しい発見があるかもしれません。

 

 

 

 

 

[日本料飲ビジネス研究会]

観光地の宿泊施設・
飲食店・酒販店の皆様へ
料飲おもてなし
売上向上セミナー

これからのポイントは「飲料」です。お酒をはじめとした飲料に、もう少し力を入れれば、必ずや売上が伸びます。お客様の満足度がひろがります。「また行きたい」と思わせることが出来るのです!