〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

鍋の季節、ビールと一緒に楽しみたいお鍋とは

2016.11.27

 

「ビールに合う鍋料理は?」の答えが、大手ビール会社のアンケートによると、以下のように発表されています。

 

1位 すき焼き   152票

2位 おでん    150票

3位 寄せ鍋    137票

4位 しゃぶしゃぶ 126票

5位 キムチ鍋   114票

6位 水炊き    112票

7位 もつ鍋    106票

8位 湯豆腐     99票

9位 味噌鍋     75票

10位 豆乳鍋     46票

(Yes!MAZINEより)

 

ビールに…というより、あなたの好きな鍋料理は?のランキングみたいな感じもしなくはないですが、でもたしかにすき焼きは味わいが濃いですし(特に最後の方ね)、のどが渇くのでビールはいいかもしれませんよね。それにお肉がちょっと焦げた感じで香ばしくなるところもビールの香ばしさとばっちりです。あ、すき焼きが焦げるのかと思われました? はい、我が家のすき焼きは関西風なので、肉は焼きます。そうすると香ばしいビール、とくに黒ビールとよく合ってくるんですよねぇ。でも、2位以下の鍋は、どちらかといえば日本酒や焼酎、中にはワインがいいものが並んでいるように見えます。

では、ビールにピンポイントで合う鍋っていったい何なんでしょう。

べたで恐縮ですが、やはり、ポトフ、なんですよねぇ。
ビールだから欧風料理?
はい、ま、そういう意味もありますが、ポトフには豚肉やソーセージやベーコンをいれますよね。この肉からの旨味のボリュームとソーセージやベーコンの燻製香がビールのモルトやホップとよく合うんです。マスタードをつければもっともっと合いますよ。ポトフって鍋料理?と思うかもしれませんが、おおきめの鍋で野菜や保存しておいた肉の保存加工品をゆっくり煮るこの料理は、まさに鍋料理の神髄でもあります。
アイスバインもビールにぴったり。塩漬けしされた豚すね肉を野菜やハーブで煮込んだドイツの伝統田舎料理です。ドイツだからビールに、という意味もありますが、これもポトフと同じ理由でビールによく合います。日本酒ではスモーキーな香りがケンカしますし、焼酎はドライすぎます。ワインならば軽く樽熟した白ワインでしょうが、ちょっとボリューム感に乏しいです。だから、ここはビールなのです。
さらに、ザワークラウト。ご存知、キャベツの酢漬けですが発酵していますから日本のお漬物のようにとっても深い味わいです。これがまたビールに合うこと合うこと。ビールには、炭酸でシュワっと心地いい喉ごしだけではない、コクや香ばしさや酸味があります。とくにヨーロッパ産のビールは複雑な味わいを持っています。そんなビールならコトコト煮込んだ肉と野菜の鍋料理がぴったりなのです。

白ビールにはクリームシチューもいいですね。これもある意味鍋料理。黒ビールならビーフシチュー。あ、ベルギーにはビールで肉を煮込んだ鍋料理もあります。ビールの苦みが大人の味わいです。これ、試せますよね。ビールに鍋、おいしいバリエーションが増えそうです。

 

 

 

 

 

 

 

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