〜友田晶子の“新”ラク学講座〜

体が温まる、健康効果もあるホットカクテル

2016.12.05

 

 

寒くなりました。

今年は秋がなくて夏からすぐに冬になっちゃったみたいな感じです。
身体が寒さになれないまま12月になっちゃったみたいな感じがします。
だから、温かいものがおいし~、恋し~のです。今月は、温かいお酒をあれこれご紹介したいと思います。
まずはホットカクテルを見ていきましょう。

 

 

●エッグノッグ

ひと言で書けば「卵酒」。風邪をひいたときに飲むアレ。日本なら日本酒か焼酎です。おばあちゃんが作ってくれたアレ。
実は、海外にもあるんです。とくに冬の寒さが厳しい北米でたくさん飲まれます。ベースの酒は何でもいいのです。ブランデーなら「ブランデー・エッグノッグ」。ウイスキーなら「ウイスキー・エッグノッグ」。ラムなら「ラム・エッグノッグ」となります。
では「エッグノッグ」とは何の意味かといいますと「エッグ・アンド・グロッグ」の力だそうです。卵とアルコール度数の高い蒸留酒・・・というような意味でしょうか。ともかく、寒くて、お腹がすいて、ひもじいとき、滋味豊かな卵とお酒を一緒にして温めて飲んだのが起源ではないかと想像します。
栄養価も高く、体が温まり、免疫力もアップします。よりおいしくしようと思えば、ミルクをいれたり、クリームをいれたり、カスタード風にしたり、高級なお酒にしたりとさまざまにアレンジができます。
最近のカフェブームの中、エッグノッグのカフェアレンジを飲ませてくれる店が出てきてもいいのになぁと思いますね。

 

●トディ

こちらは「お燗したお酒」の意味。人気なのは「ウイスキー・トディ」です。つまりは「ホット・ウイスキー」。
なぜ「トディ」なんでしょう。綴りは「Toddy」。これそもそもはヤシ酒の名前からきたとか。ヤシができる場所は決して寒くないのですが、不思議とホットカクテル代表の語源は「ヤシ」にあるようなのです。ベースはいろいろで、ウイスキー、ラム、コニャック、ジン、ウォトカとなんでもあります。これに砂糖やハチミツ、クローブなどのハーブを入れて味付けします。考えてみれば、お燗にした紹興酒にお砂糖をいれたり干した梅をいれたりするのも「トディ」と言えるかもしれません。あ、ヒレ酒も・・・・か。

 

●バタード・ラム

バタービールは飲みましたか?
ああ、まだ行っていない?USJのウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター。白い泡が印象的で子供でも飲めるビールとして人気ですよね。でもそれとはちょっと違います。バタード・ラムは温めたラム酒にたっぷりのバターを落としたもの。実は、バタービール同様、ハリーの国、イギリスで昔から日常的飲まれてきたホットカクテルなのです。ポイントは甘くすること。お砂糖やハチミツもたっぷり使用します。もはやラム酒の味はしないかも・・・・という気がします。実際に作る時はぜひ「バター」で。「マーガリン」では濃密な味わいは出ませんからね。

 

●グロッグ/グリューワイン/モルドワイン

どれもホットワインのこと。これは次回詳しく書きますが、ワインに甘味やハーブ、スパイスを入れ温めた冬の風物詩ともいえる飲み物です。

 

●一般カクテルのホット版

考えてみれば、スタンダードなカクテルでもあたためれば、それはもうすでにホットカクテル。通常はつめいたい味わいや氷をたっぷり使うことが多い、「モスコミュール」「カンパリ」なども温めてみると意外に美味しいのです。

 

●そのほか

お酒は得意じゃないけれど、寒い季節にはほ~んの少しアルコールを試してみたいという方にお勧めなのが以下のカクテル。
カフェ・ロワイヤルやアイリッシュ・コーヒーはコニャックやアイリッシュコーヒーを交えた飲み物。スプーン一杯程度でOK。カルアミルクを温めれば「ホット・カルアミルク」、ホットチョコレートリキュールを温めれば「ホット・チョコレートカクテル」になります。どうも、これ、正式な名前なさそうです。そのほか「ホット・ラムコーク」「ホット梅酒」も実は人気があります。梅酒の温かいの、おいしそうじゃないですか。
人気のホットカクテル、一度試してみては?
癖になる美味しさですよ。

 

 

 

 

 

 

 

[日本料飲ビジネス研究会]

観光地の宿泊施設・
飲食店・酒販店の皆様へ
料飲おもてなし
売上向上セミナー

これからのポイントは「飲料」です。お酒をはじめとした飲料に、もう少し力を入れれば、必ずや売上が伸びます。お客様の満足度がひろがります。「また行きたい」と思わせることが出来るのです!