夏みかんが旬を迎えています。
夏みかん。
夏のみかん。
夏に旬を迎えるみかん。
そういえば、「みかん」は冬ですよね。こたつでみかん、ですものね。
あえて「夏」と着いた「みかん」。きっと夏においしいみかんなのだろう、この季節が旬なのだろうというのは理解できます。
で、食べてますか、夏みかん。

 

実のところ、あまり食べていないなぁという感じがします。
スーパーでもあまり見かけないような気もします。スーパーで柑橘系の主役といえば、なんといってもグレープフルーツでしょう。華やかでちょっとおしゃれでなんといっても食べやすい。
そう、夏みかんって食べにくいんですよねぇ。まず皮が分厚くて剥きにくい。力を込めて向いた中身は思いのほか小ぶり。そのうえ薄皮も分厚くこれまたしっかり剥かないと果肉に到達しない。やっと実が出てきたと思えば、種が多いのなんの。プチプチとした食感の身を頬張れば、す、酸っぱい・・・・。
どうにも夏みかんはいいイメージがないのです。
実は、夏みかん、冬に収穫されているのだとか。凄く酸っぱい状態で収穫し、寝かせて熟成させて酸味を抜き十分に糖度が高まってから出荷するんですって。なんと手間なこと・・・。だから春から初夏にかけてが旬となるのです。

 

主な産地は熊本、鹿児島、愛媛。イメージ通りですね。
もともとは江戸時代、山口県長門が日本においての発祥とかで、南方から流れ着いたかんきつの種が育ったものなのだそう。標準和名は「夏代々(ナツダイダイ)」ですが、「夏橙(ナツダイダイ)」「夏柑(ナツカン)」「甘夏(アマナツ)」と呼ばれています。「代々」という名前から、「末永く代々続く」という意味があり縁起物でもあるとか。
あ、ちょっと見方、変わってきました?
それに、これからは暑い夏が来ます。汗をかき、水分不足、ミネラル不足になりがちな季節、ビタミンたっぷりの夏みかんのジュースは身体にもいいはずです。夏の季語でもある焼酎と炭酸を混ぜて、きゅっと酸味がきいたナチュラルな「夏みかんサワー」もかなりおいしそうではありませんか? 夏みかんを剝いて小ぶりに分けて凍らせておけば、氷いらずの冷たいサワーも作れます(もちろんジュースも!)。皮をむいて凍らせた夏みかんをミキサーに入れれば甘酸っぱいスムージーになります。これをスパークリングに浮かべるもの素敵ですよ。オレンジとシャンパンのカクテルが「ミモザ」ならば、夏みかんとスパークリングで「ミモザ・ジャポネーズ」なんていかがでしょう。

酸味があるからこそおいしい夏ミカン。ちょっと見直してみませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017年5月24日
友田晶子 Akiko Toimoda
ソムリエ/
トータル飲料コンサルタント
(ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルなどお酒と食に関する専門家)

米どころ酒どころ福井県に生まれる。
現在、業界20年以上のキャリアと女性らしい感性を活かし、酒と食に関する一般向けセミナー、イベントの企画・開催、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティングを行っている。 A native of Fukui Prefecture, Tomoda is a "Total Alcoholic Beverage Consultant and qualified Sommelier, Sake Sommelier, Shochu Advisor, Wine Advisor, Bergen Beer Technical Advisor and Cheese Professional. In 1990, she set up her own company, Alcoholic Beverage Consulting Co., Ltd. A sought-after presenter on the lecture circuit, Tomoda acts as a consultant for importers retailers, hotels, Japanese inns and establishments that serve alcoholic beverages. She is also a popular essayist.