さて、SAKE女の会発足理由はすでにお伝えしました。
その発足から約一年半。検定を開始します。
検定名は【料飲おもてなし~SAKE女検定~】。
お酒でもてなしができる人を認定するもの。
はい、一年間、いえ、それ以上じっと温めてきた企画です。
世の中検定ばやりですし、お酒の本格的な資格は、歴史と権威のあるものから楽しんでできるカジュアルなのものまで、今やたくさん存在します。その中で、あらたにお酒の検定を開始するには、リスクがあることだと承知しています。

ですが、ここで思うのです。
お酒のプロやそれに準ずる人(いつかプロになりたい、いつかお酒で仕事をしたいと希望する人)向けの資格は充実していますが、そこまでではない、本格的な資格を受けるほどではない、受ける勇気がいまひとつないという人は、実はたくさんいます。
当然ですが、楽しみたいだけでとくに資格は必要ないという人もたくさんおられます。

私は思うのです。
楽しみたいだけの人、ただ飲んでいるだけ(!)の人も、実はおもてなしができるのです。あなたの好きなお酒でもって実は十分におもてなしができると言いたいのです。「自分が好きなお酒なんだけど、飲んでみる? おいしいんだよ」と、たったこれだけでもそれはもうすでにおもてなしでなのです。
資格を持っていないとお酒の紹介や提供をしてはならないという決まりはありません。資格を持っている人が常に正しいわけでもありません。たんに、いつも飲んでいるこのお酒が好きで、飲み方はこうで、つまみはこれで…などという話が、それを知らない人にとってはあらたな情報となるのです。お酒や食にまつわる経験や知識や思い入れを伝えることで、ぐっとお酒の楽しみがひろがり、人との距離を縮めます。よく言いますがお酒はコミュニケーションの有用な道具なのです。

 

しかし、ただ漠然とお酒でおもてなしができるといのうではなく、なにかわかりやすい形にできればいいなと長い間考えてきました。
一昨年前、「お酒でおもてなしができる人」を「SAKE女」と定義し、お酒を愛する男女(男性はサポーター)を集め組織を作りました。この方たちが、お酒でおもてなしできる人として広く認められ、実際に活躍の場が広がるにはどうしたらいいか。その想いが「検定」につながったのです。
内容は、難しくなく、プロを目指すものではない、しかし、お酒とその周辺文化を幅広く知ることができ、お酒ライフが豊かになり、人との話が盛り上がりつながりが深くなる。それがひいては、お酒でおもてなしができることにつながる。そんな検定。おもてなしにこだわるのは、お酒は一人で飲むものではないと思うからです(一人でおいしいお酒もあるけどね)。誰かと会話し、つながりを持てる優れたツールがお酒です。茶の湯を思い出しても、お客様をお迎えする際には必ず酒が介在します。最後にお茶をいただくまでには、酒のアテとともに客人と主人がお酒で交流を持ちます。コーヒー紅茶やジュースでは出ない話がお酒では出るのです。

 

2020年東京オリンピック・パラリンピックを目前にする今、日本には、海外から、いまだかつてないほどたくさんのお客様がきています。おもてなしにはお酒は欠かせません。世界中どこに国に行っても、自国の自慢のワインやスパークリングやビールやウイスキーやスピリッツで乾杯をし歓迎をします。私たちも自国のお酒でおもてなしをしたいじゃありませんか。そのためには、今ある経験を少し形にすれば、より素敵なおもてなしができるのです。日本に来たら日本産のお酒を勧めてくれた、初めての経験でとてもおいしかった。そう思われるだけで日本に来てもらった甲斐があるというものです。それも、そう、プロでなくても誰でもそれができるのです。居酒屋で隣り合った人が勧めてくれて本当に美味しかった、なんていいじゃありませんか。それがお酒の魅力です。

 

「幅広いお酒を知り、それらでおもてなしができる人=料飲おもてなし~SAKE女検定~で認定された人」。まずはこれが定義です。繰り返しますが、決して難しい内容ではありません。お酒のことをちょっと知りたい、ジャンルは幅広く、遊び気分でトライしてみたい、いまは無理だけどいずれプロの試験を受けたい、料理研究家をしているけどお酒の知識を役立てたい、飲食店でアルバイトをしているけどプロ試験の勇気がない、でも職場でお酒の知識が必要・・・・などという方にトライしてもらう検定です。また、ちょっとだけ英語もプラスします。誰もが使える簡単おもてなしSAKE女英語。楽しいですよ。

その後、たとえば、私は日本酒や焼酎を知りたいとなれば、日本酒サービス研究会・酒匠研究会・連合会(SSI)の「日本酒きき酒師」「焼酎きき酒師」を紹介します。僕はワインを極めたいとなれば「日本ソムリエ協会」の「ソムリエ」受験のお手伝いをします。ウイスキーに興味があるならば、「ウイスキー文化研究会」へ道を繋げます。私は、長年それらの協会の会員でもありますし、理事や役員として会のお手伝いをしています。プロへも道へもお繋ぎ可能です。

また、SAKE女検定認定者が増えれば、次へのステップ「SAKE女講師認定」の構想があります。講師としてスキルを活用できる場を提供します。なんだかワクワクしませんか?
お酒の可能性、まだまだありますよね。

 

 

 

 

 

 

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2017年8月16日
友田晶子 Akiko Toimoda
ソムリエ/
トータル飲料コンサルタント
(ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルなどお酒と食に関する専門家)

米どころ酒どころ福井県に生まれる。
現在、業界20年以上のキャリアと女性らしい感性を活かし、酒と食に関する一般向けセミナー、イベントの企画・開催、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティングを行っている。 A native of Fukui Prefecture, Tomoda is a "Total Alcoholic Beverage Consultant and qualified Sommelier, Sake Sommelier, Shochu Advisor, Wine Advisor, Bergen Beer Technical Advisor and Cheese Professional. In 1990, she set up her own company, Alcoholic Beverage Consulting Co., Ltd. A sought-after presenter on the lecture circuit, Tomoda acts as a consultant for importers retailers, hotels, Japanese inns and establishments that serve alcoholic beverages. She is also a popular essayist.