突然ですが、メロンパンに合うワイン、どんなワインかわかりますか?
はい、あのメロンパンです。
我らが先輩ソムリエ、田崎真也さんはこう答えています。
「ずばり、アスティ・スプマンテ!」
う~ん、なるほど、さすがです。
なぜ、この組み合わせがさすがなのか。

その説明の前に、このアスティ・スプマンテがどんなワインなのかをお伝えしておきましょう。
まず、アスティ・スプマンテは、イタリア産のフルーティなスパークリングワインの名前です。産地はイタリア北部、ピエモンテ州アスティ県とその周辺。アスティは産地の名前なのですね。スプマンテは、ご存知、イタリア語でスパークリングワインのこと。

アルコールが6~8%程度で泡も優しくとってもチャーミングな味わいですが、なにより大きな特徴はモスカート・ビアンコという品種を使っているという点。このモスカート、読み方を変えれば、マスカット、そう、あのジューシーなマスカットがベースになっているワインなのです。

もちろん、日本でご贈答品として人気のマスカット・アレキサンドリアではありません。あくまでワイン用に栽培されているマスカットです。しかし、フルーティなことに変わりはありません。で、このフルーティさ、まるでメロンみたいな香りと甘酸っぱさなのです。飲みたくなったでしょ? そのうえ、値段も750㎖で1000円代とかなりのお手頃価格ときています。当然日本でも大人気。最も売れているスプマンテといっても過言ではありません。

 

そのワインがなぜメロンパンと?
はい、お答えしましょう。ワインと料理のおいしい組み合わせルールの一つとして、「料理とワインに同じような香りや味わい、余韻があるとおいしく感じる」というのがあります。このルールに則れば、優しい甘さを持ったメロンパンには、同じく優しい甘さとどことなくメロンのようなフルーティさを持ったワインが合う、とすれば、アスティ・スプマンテがよく合う、と、こうなるわけです。面白いですね。

 

さて、メロンパンに合わせてみるのも一興ですが、メロンパンでなくても、これからの暑い季節、うんと冷やして最初の一杯にはとってもお勧め。すきっ腹に飲んでも低アルコールなのでまずは安心ですしね。
生ハムやモッツアレラチーズとの相性もとてもいいので、軽めの前菜と一緒に楽しむのもばっちりです。夏野菜を使ったトマト煮「ラタトゥイユ」やトマトの冷製パスタにもお似合いです。そのほか、クラゲの前菜、トマトと卵の炒め物、青菜の炒め物など軽めの中国料理とも楽しい組み合わせになります。スイーツ好きには、アスティ・スプマンテとフルーツシャーベットなんかいかが。暑さもきっとふきとんじゃいますよ。

 

 

 

 

写真は、ワイン王国で5つ星を獲得した「モランド・アスティ・スプマンテ」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017年6月21日
友田晶子 Akiko Toimoda
ソムリエ/
トータル飲料コンサルタント
(ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルなどお酒と食に関する専門家)

米どころ酒どころ福井県に生まれる。
現在、業界20年以上のキャリアと女性らしい感性を活かし、酒と食に関する一般向けセミナー、イベントの企画・開催、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティングを行っている。 A native of Fukui Prefecture, Tomoda is a "Total Alcoholic Beverage Consultant and qualified Sommelier, Sake Sommelier, Shochu Advisor, Wine Advisor, Bergen Beer Technical Advisor and Cheese Professional. In 1990, she set up her own company, Alcoholic Beverage Consulting Co., Ltd. A sought-after presenter on the lecture circuit, Tomoda acts as a consultant for importers retailers, hotels, Japanese inns and establishments that serve alcoholic beverages. She is also a popular essayist.